御池岳周辺を歩く

【日 時】 2003年5月10日(土)
【行き先】 鈴鹿山系、御池岳周辺
【コース】 駐車場所−コグルミ谷−カタクリ尾根ー白瀬峠ー真ノ谷ー8合目ー丸山分岐ー鈴北岳ー鞍掛峠ー駐車場所     
【天 気】 晴れ
【メンバー】 シャラ単独
【コースタイム】
  駐車場所    9:40
  コグルミ谷  10:00
  カタクリ尾根 11:30
  白瀬峠    12:30
         13:00
  真ノ谷    13:20
  8合目    14:20
  鈴北岳    15:15
  鞍掛峠    16:15
  駐車場所   17:10

  

 ゴールデンウイーク明けの一年でも最も素晴らしい陽春の季節に、前から歩いてみたいと考えていた、鈴鹿山系のコースを歩いてきました。そのコースは、何回か登った藤原岳と昨秋登った鈴北岳の間のコースです。また、この山歩きには、ある花に出会いたいというもう一つの目的もあったのですが、残念ながらそれはかないませんでした。
 今回の登り口は、コグルミ谷から入ることにしました。国道脇の何カ所かあるデポ場所はいずれも車でいっぱいでした。それほどたくさんの人が今日は、この山に入っているようです。

    

 コグルミ谷はとても歩きやすく、花もそこそこ咲いていて素晴らしいコースでした。そして何と言ってもこの新緑の季節の山を歩く快適さは言葉ではいえないくらい心地よいものです。谷に入ってすぐに、黄色のヤマブキソウや白いコンロンソウの花が迎えてくれました。
    

 地面は石灰岩らしい白い道、その両側に新緑の樹木が覆うようにかぶさって繁ってきいます。カエデもいろいろ見られましたが、中でもハウチハカエデは、透きとおる緑の葉っぱに暗紅色の花を咲かせていて、そのコントラストが際だって綺麗でした。

    

 小さな白い花をつけた樹木がみられましたが、そのときは何かわからず、後で調べたところミツバウツギだと確認しました。ゆっくりとしたペースで歩いているため尾根にでるまで1時間半もかかってしまいました。尾根を右に行くと御池岳方面へ、左は白瀬峠から藤原岳へと続く道です。最初の予定どおり左へ行くことにしました。

    

 この尾根道は、カタクリ尾根と名がついていました。もう少し早い時期ならおそらくたくさんのカタクリが見られたのでしょう。カタクリにかわって、オオイワカガミの見事な群生地があり、写真に収めました。さらに、シロヤシオが綺麗に咲いていました。何年か前、同じ鈴鹿山系の御在所岳でアカヤシオを見ていますが、バッチリ咲いているシロヤシオは、初めて出会いました。

    

 白瀬峠までもけっこう時間がかかってしまいました。峠のあたりに花が終わってしまったカタクリがたくさん残っていました。4月下旬頃は、この尾根道が名のとおりカタクリで埋まるのでしょうか。この峠から下ったところが坂本谷です。3月にセツブンソウやフクジュソウが素晴らしい谷ですが、下の写真のとおり、坂本谷はまだ立ち入り禁止のようです。

    

 白瀬峠から、坂本谷とは反対の谷へ下って鈴北岳方面へ向かいました。しばらく行くと素晴らしい葉っぱの群生がありました。その後も夥しい数のこの葉っぱに出会いました。バイケイソウです。また、モミジガサらしい葉っぱもありました。今回探したい植物があったのですが、残念ながらその植物の葉っぱではありませんでした。

    

 下った谷は、地図で確認すると真ノ谷というようです。トリカブトらしい群生の葉っぱもたくさん見られました。目を凝らしてある植物を探したのですが、やはりこの谷では見つけられませんでした。

    

 その代わりといっては、この花に失礼ですが、ヤマシャクヤクの素晴らしい群生を見つけました。これだけの株がまとまって咲いているのは、壮観なものです。

    

 やっと御池岳への登りの8合目まできましたが、毎度のことながら、時間がかなりたってしまっていました。頂上への登りはあきらめ、とにかく昨秋登った鈴北岳の頂上をめざしました。途中には池があり、バックにして写真を撮りました。

    

 昨秋歩いたコースと逆のコースを進み、やっととりあえずの目標の鈴北岳にたどり着きました。ここから鞍掛峠へ下り、そこから車のデポ場所に戻ってきました。すでに午後の5時をまわっていました。あれだけ停まっていた車も1台だけになっていました。今日もめいっぱい新緑の山歩きを満喫して満足な一日でした。



    

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